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本当に簡単?労働保険の年度更新の電子申請の方法を解説

労働保険の年度更新の電子申請が可能となりました。厚生労働省のホームページからはそのマニュアルがダウンロードできるようになっています。

今回は本当に電子申告が簡単なのか、このマニュアルを参考にしながら解説していきます。

しかし、従来通りの書類での提出も可能ですのでご安心ください。 ではここで大まかな電子申告の流れを説明します。

まず、電子証明書を取得します。その後申告書を作成しそれを送信するといった形になります。状況照会をしてから電子納付も可能になっています。そして送った側の控えとなる返送書類の取得をします。 

まずイーカイブと言われる電子申告のページへ移動します。そこの申告・手続きをするという部分をクリックし進みます。クリックするとイーカイブ電子申請システムという青字の部分をクリックします。

そこまで進むと環境が整っていれば電子申請メニューというものが表示されます。表示されないようであれば、いったん電子証明書から取得しなおしさえることをお勧めします。 実際に申請メニューを開くと申請(申請者・代理人)というメニューがありますのでクリックし次へ進みます。

キーワードを入力するページになりますのでそこで「年度更新申告」と入力します。そして下にある検索ボタンをクリックすると労働保険年度更新申告という青字のメニューが出てきます。

少し下の方にある場合があるので。カーソルを利用して下まで閲覧するようにして下さい。年度更新申告書作成画面に変わったら、申請書を作成というボタンを押し、労働保険番号を入力する画面へ進んで下さい。労働保険番号は14ケタ、アクセスコードは8ケタで、それぞれ記入し進むボタンを押して次の画面へ移ります。

申請書入力画面に変わりますので入力支援ボタンを押して設定してOKボタンを押し次に進みます。すると、基本的に紙で提出する際と同じ書類が画面に表示されます。

前年度の情報が自動で引用されるので、手書きで記入している方には調べる必要がないので便利な機能だといえます。入力する際にはそれぞれ開設が表示されますから、わからないことがあっても安心して入力を続けることができます。

入力が終わったらチェックボックスにチェックを入れます。社会保険労務士に申請を頼んでいる場合は社会保険労務士のサインが記載されます。ただ、必ずしも社会保険労務士に頼まなければいけないといったものではありませんから、自分でできるという方は自分で申請する方が、時間短縮になることと依頼費用の削減につなげることができます。

次に納付回数が入力されていないと納付回数1回で計算しますという確認のボックスが表示されます。

1回で指定した場合は1回で確定されます。プルダウンメニューになってるので、回数はプルダウンメニューに入っている回数であれば基本的には可能です。

次に充当額の計算を行います。これも自動で計算されるので、ミスをしにくい仕組みとなっています。もし申告済概算保険料が確定保険料額よりも大きい場合はメッセージが表示されます。充当を希望するかどかの検討をし、充当ではなく還付を希望する場合は還付金額を入力するという手順になります。

申告書入力チェック画面が出てきますので、入力チェックにチェックを入れます。もし何かおかしな点があればこの時点でエラーメッセージが画面に表示されます。もし表示された場合はそのメッセージに従って、手順通りに行うと解消されますのでご安心ください。

申告したデータはそのまま申請が終わると保管することができます。保管についてはされておくことをお勧めします。と申しますのも、稀に自分が申請したつもりでいる金額と実際の金額が違うといった場合があります。

その場合は自分が保存しているデータを参照して問い合わせ等を行っていくこととなります。ですから必自分が入力した申請データは保管されておく方がよいといえます。 最後に、申請した書類と手続き名の間違いがないか確認します。いちどこの電子申請システムを利用すると、電子申請システムのサーバに保管することが可能になっています。

過年度を確認することができる便利なシステムなので、ぜひ活用されることをお勧めします。これで大まかな電子申請の際の手順が説明できました。パソコンが得意な方なら数分で終わってしまいそうなすごく手軽で簡単なシステムです。ただし、じかに金額等を入力しないといけない画面がありますからそこは慎重に間違いのないように入力する方がいいでしょう。 

このように電子申請はパソコンが得意な方であれば非常に簡単に、ただ申請書を作成するレベルはインターネットでネットサーフィンをしているようなレベルでしかありません。自分のパソコンでできてしまうので、今までであれば提出に要する時間等も発生していたかもしれませんが、時間短縮という意味でも非常に便利だといえます。もし少しでも興味を持ったのであれば、一度電子申請を試みてもいいといえます。

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